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とちぎ高次脳機能障害友の会定例会のアイスブレイクとしてティラノサウルスでダンスを踊る様子の写真

とちぎ高次脳機能障害友の会様定例会ボランティア、2024年第1回目のテーマは「生成AIを活用する」で企画しました。

芯和

AIを適切に活用できれば、高次脳機能障害を持っている方たちにとっても、多くの部分で生活や仕事の質の向上が図れるのではないかと仮説を立て、まずは皆様に注意したほうがいいことを理解していただきながら、生成AIを活用していただくきっかけがつくれればと考え、今回の企画としました。

生成AIを使ったことがある方は何人かいらっしゃるという想定だったのですが、話しはじめてどうもおかしいなと感じ確認すると、みなさま「全く知らなかった」「生成AIってなんですか?」ということでした。

様々な業種や、役所などでも生成AIの活用が始まって半年以上経っているので、「生成AIとは?」という内容ではもう古いだろうと勝手に思い込んでしまっていましたので、情報やICTに関する格差が広がってしまっていることも、改めて実感しました。

そこで、準備していた内容を調整し、「そもそもAIとは何か」を説明させていただいたうえで、生成AIを使う上での注意事項として、「入力しないほうがよい内容」や「AIは人間ではない」ことなどを説明させていただき、実際に使っていただく時間を多く取り、使ってみた結果を全員で共有する時間を設けました。

結果としては、母の日のプレゼントを決める、おすすめのレストランを探す、賛否両論がある難しい問題を考える、などなど、様々な活用方法を検証されていました。
生成AIから出力される回答は、丁寧な言葉で詳細に返されるので便利だと感じていましたが、「回答が長すぎて意味がわからない」との感想があり、確かに、丁寧で詳細であれば良いということではないと気付かされ、今回は「100字程度に要約してください」などの指示を追加すれば回答が短くなることを説明させていただきました。
また、ChatGPTやGeminiよりも、Copilotの方が回答がシンプルで短くなることなども関連すると思うので、どの生成AIを選択するとより良いのかなども検討要素となりそうです。

とちぎ高次脳機能障害友の会の皆様には、毎年貴重な機会をいただき、ありがとうございます。


私たちはデザイナーでもあり、障害福祉の専門家でもあります。
生成AIは、様々な障害に対して有効な部分が多いと感じております。
生成AIを活用することで、高次脳機能障害に限らず、様々な障がいの「社会的に障害とされている部分」に適切なアプローチができれば、障がいを障害でなくすことができるのではないか?と模索している所です。

とちぎ高次脳機能障害友の会ホームページ
とちぎ高次脳機能障害友の会会報「なごみだより」

Masanobu Aoyagi

Designer/Photographer/Educator/代表取締役

有限会社芯和代表取締役。デザイナー・フォトグラファー歴15年以上、ICT関連講師歴20年以上。
ヒアリングから、契約、ディレクション、写真・動画撮影、編集、配信、グラフィック・Webデザイン、ユニバーサルデザイン、セキュリティ、コーディング、プログラミング、機器オペレーション、教育までを行う。
信頼関係の構築を重視しており、障害福祉経験10年も活かし、より深い相互理解に基づいた本質を表現するデザインを得意としている。
また、個人・企業向けICT講師として、小学生からシニア層まで様々な職種の方から相談を受ける。2005年全国639校中受講継続時間1位の他、障がいのある方にデザインスキルや働く意識などの指導も行い、障害者技能競技大会(アビリンピック)のDTP・Web競技等において全国大会出場者7名を育成し、2019年には全国大会DTP競技において栃木県初の銅賞者を輩出。
会社経営経験は生存率0.3%未満といわれる20年を超えたが、首の皮1枚で生き残っている状態を改善すべく、最近やっと自己変革に着手。
隠れたこだわりの煎茶と珈琲を美味しいと言われると喜ぶ。
「ねこゼ®」とは一心同体。

JAGAT認証DTPエキスパート・マイスター
メディア・ユニバーサルデザイン・ディレクター
フォトマスター検定1級
サーティファイ認定講師(Office・Illustrator・Photoshop・Webクリエイター)
初級システムアドミニストレータ
初級障害者スポーツ指導員
サービス管理責任者
栃木県障害者技能競技大会 DTP競技委員(2014-2016)
特別支援学校社会自立支援事業企業アドバイザー(2017,2020)

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