
Adobe Community Expert Summer Meet-up 2026に参加し、撮影も担当しました。
芯和
2026年8月5日、アドビ株式会社日本オフィスのPanorama Squareで開催された「Adobe Community Expert Summer Meet-up 2026」に参加させていただきました。
Adobe Community ExpertのMeet-upは年に2回開催されており、私自身は2026年2月に続いて、今回が2回目の参加になります。
前回は初めての参加ということもあり、周りにいらっしゃる方々のすごさに圧倒されながらも、ねこゼたち7人の勢いできっと変な人として過ごしていたと思います。
今回は、準備運営担当の中で、写真撮影の募集があったため、思い切って手を挙げさせていただきました。
当日は、会場の様子やイベントの様子、表彰された方や発表されている方の撮影を行い、最後には、集合写真を撮影するという大役の機会までいただきました。
普段仕事として写真撮影はしていますが、Adobe Community Expertの皆様が集まる場で集合写真を撮らせていただくというのは、私にとってとても特別な経験になりました。貴重な機会をいただきありがとうございます。
振り返ってみると、2025年9月にAdobe Community Expertとして活動を始めてから、もうすぐ1年になります。それ以前から行ってきた講師活動やYouTubeでの発信などに加えて、フォントの日のイベントスタッフ、クリエイティブカレッジキャンパスのPhotoshop担当など、さまざまな活動に参加させていただく機会をいただきました。
活動の範囲が広がり、これまで接点のなかった方々と出会い、お話を聞かせていただく機会も少しずつ増えてきています。
2026年2月のMeet-upでは、Adobeが掲げている「Empowering Everyone To Create(すべての人に創造する力を)」というミッションについてのお話がありました。その中で、AIをクリエイターの敵として考えるのではなく、クリエイターの力を広げるために活用していくという考え方に、私はとても共感しています。
生成AIが急速に広がったことで、これまでは専門的な技術や時間が必要だった表現にも、多くの人が挑戦しやすくなりました。
私自身も、Fireflyをはじめとした生成AIを仕事の中で使う機会が増えています。
学習データについての方針が明確で、クリエイターの権利保護に配慮して設計されているAdobe Fireflyは、仕事の中でも特に活用しやすい生成AIだと感じています。
一方で、実際の制作の中では、生成された結果をそのまま使えばよいわけではありませんし、私自身、正直まだそのまま使おうとは思えません。長く制作に関わってきた立場から見ると、細かな部分にはまだ違和感が残ることが多く、IllustratorやPhotoshopで描き直したり、調整したりすることが必要になります。
今は生成AIによって大きな変化が起きていますが、数十年前にも同じような変化がありました。
1980年代後半、DTP(デスクトップパブリッシング:コンピュータを使って印刷物のデザインや制作を行うこと。それまで分業や手作業で行われていた多くの工程がコンピュータ上で行えるようになった)が広がり始めた頃にも、それまでの仕事の進め方は大きく変わりました。道具が変われば、ワークフローも変わっていきます。
だからこそ、効率化できるところは柔軟にAIを取り入れ、積極的に使っていきたいと考えています。
その一方で、本質を探したり、意味を考えたり、何を伝えるのかを決めたり、方向性を調整したりする部分まで、効率化のために手放したくはありません。
なぜ必要なのか、何のためにつくるのか、誰に何をどのように伝えるのか。
目の前のものをよく見て、仕組みを理解し、自分で考え、判断する。
道具や方法、時代が大きく変わっている今だからこそ、こうした「基礎力」は、これまで以上に大切になるのではないかと考えています。
また、生成AIのような今までになかった技術には、新しい課題もあります。
生成AIによっては、著作物を含む大量の情報を学習している場合もあり、学習データの詳細が利用者からは見えにくい場合もあります。生成結果を完全にコントロールすることも難しく、権利保護についてはこれまで以上に慎重に考える必要があると感じています。
何を参考にし、どのように考え、どのような流れで制作したのかという途中の過程や調査資料も、これまで以上に大切になるのではないかと思います。
技術の変化はあまりにも速く、私自身も、すべてを理解して追い続けることは難しいと感じています。専門分野が違えば、知らないこと、分からないこともたくさんあります。
その中では、人と会い、異なる専門分野の方の話を聞き、近い環境の中にいるだけでは気づけなかった考え方や視点に触れる機会が、これまで以上に大切なのかもしれません。
今回のMeet-upでも、さまざまな専門分野で活動されている方々とお話しすることができました。私にとっては、これまでずっと遠いところにいらっしゃると感じていた方々が同じ場所にいて、普通にお話をさせていただけること自体が、今でも少し不思議に思います。
帰り道、電車に乗って一息つくと、これまで私にとって雲の上のような存在だった方のほうから声をかけていただき、東京駅までいろいろなお話をしながら帰るという、思いがけない嬉しい時間もありました。
こうした方々と同じ場で過ごし、直接話を聞くことができることも、Adobe Community Expertとして活動させていただく中でいただいた、とてもありがたい機会だと感じています。
今回のMeet-upでは、Adobe Community Expertが継続して価値のある企画を立てた際には、Adobeの方々にも集客や現場での運営など、さまざまな形で協力していただけるというお話もありました。
それを聞き、「地元栃木でも何かできないだろうか」と考え始めています。
まだ何をするのかは決まっていませんが、そのうちできたらで終わらせず、クリエイターだけに限らず、普段Adobeやデザインと接点のない方でも気軽に参加でき、明るく前向きなつながりが続いていくような取り組みにできないか、焦らず少しずつ具体的に考えてみたいと思っています。
もちろん、Adobe Community Expertになったからといって、何か大きな企画をしなければならないわけではないとも思っていますし、最初から大きなことをしようとするのは私にはあまり合っていないとも思います。
まずは足元を見て、その場で自分にできることを一つずつ実行する。他のAdobe Community Expertの方々が企画される活動のお手伝いをさせていただくことも、自分にできることの一つだと思います。
そして何より、普段関わっているクライアント様や、芯和で一緒に働く人たち、その先にいる方々のために、自分にできることを一つずつ丁寧に積み重ねていきたいと考えています。
YouTubeで継続している「ねこゼ動画です!」についても、AI時代になり、これから何をどのように発信していけばよいのか迷い、更新が少し停滞しています。情報も技術もこれだけ早く変わる中で、何を伝えることに意味があるのか、私自身もまだ考えている途中です。
ただ、生成AIだけが正しいわけでも、これまで時間をかけて身につけてきたことに価値がなくなってしまうわけでもありません。
自分自身で考えること、目の前をよく見ること、時間をかけて基礎力を身につけていくこと。
そうしたことにはこれからも価値があると考えています。諦めずに自分なりの形で発信を続けていきたいと考えています。
今回撮影させていただいた集合写真は、アドビの岩本崇さんによるMeet-upのイベントレポートでも使用していただきました。自分が撮った写真を使っていただけるというのは、やはり素直に嬉しいものです。
また、森和恵さんからも、記事に写真を使っていただけるとご連絡をいただきました。とてもありがたく、嬉しく思っています。記事が公開されましたら、こちらからも紹介させていただく予定です。
今回お話しさせていただいた皆様、Adobeの皆様、本当にありがとうございました。
About Adobe
Adobe Community Expert Summer Meet-up 2026 イベントレポート
r360studio
(森和恵さんの記事は後日追加予定)

Masanobu Aoyagi
Brand Director/Communication Designer/Photographer/Educator/代表取締役
有限会社芯和代表取締役。デザイナー・フォトグラファー歴20年以上、ICT関連講師歴25年以上。ヒアリングから、契約、ディレクション、写真・動画撮影、編集、配信、グラフィック・Webデザイン、ユニバーサルデザイン、セキュリティ、コーディング、プログラミング、機器オペレーション、教育までを行う。対話と共感を通じた信頼関係の構築を重視しており、障害福祉経験15年も活かし、より深い相互理解に基づいた本質を表現するデザインと、コンセプトを一貫性を持って継続して伝えるブランディングを得意としている。
また、個人・企業向けICT講師として、小学生からシニア層まで様々な職種の1500名以上の方から相談を受ける。2005年全国639校中受講継続時間1位の他、特別支援学校デザイン講師、商工会動画編集講師、障がいのある方にデザインスキルや働く意識などの指導も行い、障害者技能競技大会(アビリンピック)のDTP・Web競技等において全国大会出場者7名を育成し、2019年には全国大会DTP競技において栃木県初の銅賞者を輩出。
会社経営経験は20年を超えたが、首の皮1枚で生き残っている状態を改善すべく、最近やっと自己変革に着手。企業として健全に成長させることに本気で向き合い続けている。
隠れたこだわりの煎茶と珈琲を美味しいと言われると喜ぶ。「ねこゼ®」とは一心同体。
JAGAT認証DTPエキスパート・マイスター
メディア・ユニバーサルデザイン・ディレクター
フォトマスター検定1級
サーティファイ認定講師(Office・Illustrator・Photoshop・Webクリエイター)
初級システムアドミニストレータ
初級障害者スポーツ指導員
サービス管理責任者
栃木県障害者技能競技大会 DTP競技委員(2014-2016)
特別支援学校社会自立支援事業企業アドバイザー(2017,2020)
うつのみやデジタルスクエア“デジタル専門家”(2024)
Adobe Community Expert(2025-)
アドビことはじめ クリエイティブカレッジキャンパス Photoshop担当エキスパート
他