就職するためにパソコン教室でExcel®を学習するのはもう古い?
仕事をしながら成長を続けるために大切なのは「基礎力」
パソコン教室
パソコンが爆発的に普及してから約30年、ここ十数年をふりかえってみても、パソコンだけではなく、インターネット、スマートフォンなど、それまで世の中に存在しなかったものが登場し、生活にも大きな変化が起きました。
事務職といわれる仕事も、文書作成は手書きからワープロになり、今はパソコンで作成するのが一般的になりました。連絡手段も手紙から電話、FAXになり、メール、チャットツールなどへと変化しています。
変化の中で、新しい仕事が生まれた反面、必要がなくなってしまった仕事も数多くあります。
同じ事務職という呼ばれ方をしていても、求められるスキルは、手書きやコピーから、PCやExcel、SNSやWebサイトの管理、RPA設計能力などへと変化を続けています。
特に、近年の生成AIの急速な進化は社会全体に大きなインパクトを与えており、この変化はこれからも、より早いスピードで進むと予測されます。
こうした中で大事なことは、「ツールを扱うスキル」よりも、「目的達成のために自分の頭で考える力」だと考えています。
たとえ仕事がなくなっても、人が必要なくなるわけではありません。会社には、新しい仕事に対応できる人の力が絶対に必要だと考えているからです。
この記事のタイトルにもある、ご質問いただく機会が多い「Excel®」を例にお話させていただきます。
地域差がかなり大きいと感じていますが、栃木県内では、Excel®はまだまだ現役で使われています。(Excel®自体日々更新され、AI機能も搭載されましたし、弊社でも普通に使用しておりますので、Excel®を否定するものではありません)
事前にお話を聴かせていただいた結果、Excel®のスキルが必要な方には、目的に沿ったExcel®の使い方を説明させていただきます。
そして、Excel®というツールの操作方法を覚えることと同時に、「データベース」や、「プログラミング」などの考え方を同時に理解することで、今あるファイルを編集するだけでなく、何もないところから自分で考えて組み立てられるようになっていただくことも目標に加える場合が多いです。
これから就職する会社の配属される仕事で求められるスキルや、面接を受ける会社の求人票に記載されているスキルがあると思います。
この、仕事をはじめる際に必要になるスキルは、「前提として身につけておいてください」というスキルのため、仕事をはじめてから少し経つと、求人票には書かれていなかった幅広い知識やスキル、考え方が必要になってきます。
自分はやらなくていい。ずっと同じ仕事をしていたいと考えることはできますが、社会が変化していくため、全く同じ仕事はおそらくずっとは存在できませんし、もし存在できたとしても、仕事の相対的な価値は下がっていってしまい、給料が上がったり待遇が良くなったりすることは難しくなってしまうと思います。
それではそもそも、これからExcel®を学習をすることに意味はないのでは?
それも正しいと思います。「Excel®を学習したいのですが」と来られた方に、お話の中で「もしかしたら違うスキルを身につけておいたほうがいいかもしれないですよ」とお伝えすることもあります。
Excel®を単体で利用して業務を行うことや、入力やコピーペーストなどのすべての作業を人間が手作業で行うことは、確かに一昔前のやり方になってしまったかもしれません。
そうはいっても、まだまだ多くの仕事の現場で実際に使われていますし、Excel®で管理していた仕事を、例えばクラウド上のサーバーと関連付けようと考えた時、Excel®を理解しているのとしていないのとでは、結果は変わってくると思います。
また、Excel®がしっかり使えるようになれば、Excel®を活用して仕事ができるようになるのは当然として、Numbers®やGoogleスプレッドシート®など他社の表計算ソフトも使えるようになりますし、もっと範囲を広げて業務に合ったツールを探したり、もしもなければ自分で作ったり、PC以外の分野でも、目的を達成するための基礎力、考える力を身につけることにもつなげられると考えています。
はじめは、「どうしたらいいかわからない」、「何をしたらいいかわからない」と思います。
それは普通のことで、誰でもはじめは何もわかりません。
ただ、だからこそ誰でも必ず理解できるようになると考えています。
もちろん、自分の努力は絶対に必要になりますが、目標をどこに設定し、目標に向かってどのように進んでいけばいいか、理解度・興味関心・わかることわからないことに合わせて、わからないことに寄り添いながらサポートさせていただくことが、私たちの仕事の一つです。
ICTパソコン教室に関するご質問や、30分無料相談(対面、ZOOM可)のご予約は、随時受け付けています。
返信は営業時間内にさせていただいておりますが、仕事が終わった後、夜の時間帯でもお気軽にメール等いただけると嬉しいです。
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Masanobu Aoyagi
Designer/Photographer/Educator/代表取締役
有限会社芯和代表取締役。デザイナー・フォトグラファー歴15年以上、ICT関連講師歴20年以上。
ヒアリングから、契約、ディレクション、写真・動画撮影、編集、配信、グラフィック・Webデザイン、ユニバーサルデザイン、セキュリティ、コーディング、プログラミング、機器オペレーション、教育までを行う。
信頼関係の構築を重視しており、障害福祉経験10年も活かし、より深い相互理解に基づいた本質を表現するデザインを得意としている。
また、個人・企業向けICT講師として、小学生からシニア層まで様々な職種の方から相談を受ける。2005年全国639校中受講継続時間1位の他、障がいのある方にデザインスキルや働く意識などの指導も行い、障害者技能競技大会(アビリンピック)のDTP・Web競技等において全国大会出場者7名を育成し、2019年には全国大会DTP競技において栃木県初の銅賞者を輩出。
会社経営経験は生存率0.3%未満といわれる20年を超えたが、首の皮1枚で生き残っている状態を改善すべく、最近やっと自己変革に着手。
隠れたこだわりの煎茶と珈琲を美味しいと言われると喜ぶ。
「ねこゼ®」とは一心同体。
JAGAT認証DTPエキスパート・マイスター
メディア・ユニバーサルデザイン・ディレクター
フォトマスター検定1級
サーティファイ認定講師(Office・Illustrator・Photoshop・Webクリエイター)
初級システムアドミニストレータ
初級障害者スポーツ指導員
サービス管理責任者
栃木県障害者技能競技大会 DTP競技委員(2014-2016)
特別支援学校社会自立支援事業企業アドバイザー(2017,2020)
うつのみやデジタルスクエア“デジタル専門家”(2024-)
他