誰もがあたりまえに働き、
社会貢献できる場をつくること
有限会社芯和では、2009年から障がいのある方向けのIT系職業訓練をはじめ、2012年から就労移行支援、2018年から就労定着支援を開始、2019年11月に就労継続支援B型の認可を受けました。
デザイン会社が運営する障がい者向け就労支援事業所として、「デザイン」を「相手の立場で考え(ようとし)行動すること」と定義しています。
協調や主体性の意欲や意思をお持ちの方たちと一緒にデザインの仕事で社会貢献をしながら時間をかけて一般就労を目指すことや、病気や事故等で失ってしまった能力の回復や代替能力の取得のための機会を提供させていただきながら、働くことで社会に貢献し共に生きがいを創り出していくことを目的としています。
一人ひとりが自覚を育て、互いに助け合いながら役割責任を果たしていくことで、だれもが人に心から感謝される「仕事」をすることができると考えています。
メンバーさんの声
Cocowaメンバー 空美ちゃん
芯和に通い始めて3年になりました。芯和に来てから今まで、いろんな人たちに出会いましたが、人生には別れと出会いも必要なんだなと改めて感じました。芯和に来てから、私自身が前より明るくなって、「芯和の皆さんに支えられてるって、なんて幸せなんだろう…」と思う時もあります。辛いこともありますが、「芯和に通い始めたからこそ、今の自分がいる」と前向きになれるようになりました。
私は今、「芯和のミニ母さん」的な存在ですが、引き続き「芯和のミニ母さん」になれるように頑張りたいです。
Cocowaメンバー ほたる
Cocowaは、一つひとつの積み重ねで少しずつ成長できる「だれもが経験を積んで成長できる場」だと思っています。
理由としては、次の自分に生かせるように、「メモを取る習慣」を教えてくださったこと、気分が落ち込んでしまった時、話を聴いてくださること、Cocowaの教え「協調」「主体性」の大切さを理解でき実践しようと思えること、Cocowaにいるねこゼ達の存在のおかげで、素の自分で話せるようになれたことなどです。
Cocowaに来てできるようになった仕事として、今でも難しいと思うことはありますが、印刷したものの「梱包」。自分は片付けが苦手だと思っていたのですが、「備品整理」で、どうしたら取りやすくなるか、どうしたら一目で分かるかなど考えて整理することができました。包装のやり方を習うためにラッピング講座を受講させていただいたおかげでプレゼントなどの「包装」もできるようになりました。
私はCocowaとの出逢いで初めてのことを学んだり、少しずつ人間として成長できたと思います。これからも、Cocowaのメンバーとして、Cocowaをより良くしていきたいと思っています。
業務内容一部紹介
基本的な考え方は、それぞれの個性を最大限発揮して、会社や社会に貢献できる方向を探していくということです。一律で同じ作業をすることは基本的にありませんが、勝手に仕事をするわけではなく、それぞれが成長し、それぞれの得意なことで協力し合うことで、仕事をより良くし続けて行くことが大切だと考えています。
以下に業務のほんの一部を紹介させていただきます。
出勤日は月・火・水・金・土曜日の8時から12時まで。1日の実働時間は2〜3時間です。
パソコン等ICTの学習・経験の機会
指導経験20年以上の専門講師が、個々に合わせた丁寧な指導を行います。
基本的な取り扱い方、セキュリティの考え方と実践、Excel・Wordの業務での使用方法、デザインの考え方・デザインソフトの扱い方、印刷・Webデザインの実践、プログラミングなど、目標・習熟度に合わせて、自分の力で考え使えるようになるよう学習していくことができます。
デザイン × アート
で新たな価値創造に挑戦
元々行っていた分野であるデザインにアートの可能性を取り入れ、新たな価値を創造していくことを目的として、二紀会委員、日本美術家連盟会員、栃木県美術家協会理事、栃木県新作家集団会員等を歴任されており、2022年栃木県文化選奨を受賞された田中定一先生にご協力いただき、月に2回程度、絵画やデッサン等研修の機会を設けています。
工賃について
就労継続支援B型の利用者さんには、仕事をした分の対価として「工賃」を毎月支給します。
工賃の金額については、毎月の仕事についてふりかえりの時間を設け、業務内容・意識・改善点などを支援者と話し合いの上決定します。